東京都の駐車場条例が改正
東京都の駐車場条例が改正されましたね。
一般の方ですと多分この条例が何を言っているのかが分からないと思うのですが、
東京では「床面積300㎡につき一台の駐車場を作らなければならない」という条例があるんです。
必ずマンションには駐車場が付くんですね。(いいことですね)
ここで「いいことだ」と思ってた方が、もしマンションの購入を考えているのなら今一度よく考えてから購入するほうがお勧めです
都内のマンション管理組合の運営で今問題になっているのが『未利用の駐車場』の維持費なのです。
車を所有しなくなった現在のライフスタイルでは正直、マンションの駐車場は余りまくっています。
ところが、マンションの駐車場は機械式(パレット式)が多く、その維持費は莫大なものになります。
「なら、マンション外部の人に貸したらどうだ?」という案もあるのですが、
月極駐車場は供給過剰であり、マンション駐車場に外部の人が入るのも警備面で問題が出るのでうまくいってないのが現状です。
この『未利用駐車場の維持費』誰が払うと思いますか?
皆さんの管理費の中から払うのです。駐車場を使っていなくても払うのです。
マンションの管理費が年々上がっていくのはここらへんにもカラクリがあるんですね。
今回、この東京都の駐車場条例が改正されることで 300㎡→350㎡ に緩和されます。
(設置が義務付けられている駐車場の台数が減ることになります)
新築マンションのパンフレットを素直に読んではいけない、そんなことを考えさせられるお話ですね。
ちなみに、最近では機械式駐車場の解体を専門に行う建設会社さんもあるそうですよ。