不動産用語集

結露

結露現象とは

結露現象とは、空気中の水蒸気が冷やされて露になる現象のことである。
飽和空気
ある温度の空気が水蒸気を最大限含むことのできる空気をいう
露点
飽和空気の温度を下げると、空気中の水蒸気が凝縮し、露となるときの温度
表面結露
室内側の壁体表面温度が、露点温度より低いとき、壁体表面に水滴が付着すること
内部結露
壁体などの内部で結露すること

結露防止

  1. 壁体の断熱性能を高くする※壁体の熱貫流抵抗をたかくする
  2. 室内の湿度を下げる
  3. 壁表面付近の空気を滞留させない。(付近に家具をおかない)
  4. 壁面の仕上げには水分を吸収するものを用いる
  5. 壁体内の防湿層は、室内側に設ける
  6. 壁や天井の表面温度を上げる。(木材等の熱容量の小さい材料を用い、表面が露点以下になることを防ぐ)

具体的対策

  1. 暖房しない部屋では、換気を行って室内の温度を下げることが、室内の結露対策としては有効
  2. 放射暖房方式(パネルヒーター・オイルヒーター)は、室内の床・壁・天井等の表面温度を高めるため、室内の結露対策として有効
  3. 窓ガラスを単板ガラスから複層ガラスにすると熱還流率が小さくなり、室内側のガラスの表面温度が下がりにくくなるため室内の結露対策として有効
  4. 外断熱工法を採用した外壁は、断熱性能が高まり室内側の壁の表面温度が下がりにくくなるため室内の結露対策として有効

※ 外断熱は内断熱と比べて結露が出にくい、建物の寿命が延びる、アレルギー性疾患の改善など良い面が多いのですが、建設費が内断熱より高くなります。