不動産用語集

木造住宅

基礎

基礎は鉄筋コンクリートで出来ています。耐震性・施工性・防湿性を確保するために最近ではベタ基礎が主流になっています。木に比べて鉄筋コンクリートは竣工後の修繕工事が困難ですが、長期利用のために信頼性のある鉄筋コンクリートで基礎を造ります。
ベタ基礎の場合鉄筋の径、本数、かぶり厚、コンクリートの厚さがポイントになります。また、床下の乾燥状態を保つことが大切で、基礎にあけた換気口で床下換気を確保していましたが、最近では基礎と土台の間を空ける猫土台といわれる方法もとられます。

土台

鉄筋コンクリート製の基礎の上に木製の土台を組み、柱や筋交い、木部の工事を行います。地面に近く腐りやすいため、腐りにくい木材を選び、寸法に余裕を持たせ、防腐処理を行います。基礎と土台はボルトでつながれます。地震や風による横にずれようとする力や建物を浮き上がらせようとする力に対抗するためです。基礎についで修繕等が難しい部分です。

土台の上には柱が組まれます。柱は105㎜のものが一般的ですが、最近では120㎜やそれ以上のものも見受けられます。柱の寸法は建築物の耐用年数を考える上で大切な要素です。
自由設計の場合、間取りや・窓のとりかたで、柱のバランスが犠牲になってしまうケースがあるのも要注意です。

なお、柱は3mを超えると工事費が急騰するので要注意です。

2階床梁

柱の上には梁がのります。2階床梁(1階天井と2階床の部分の梁と考えてください)は2階の積載加重を支えます。
梁の断面の上端から下端までの高さを梁成といい、梁を支える柱の間隔で決まります。梁成に余裕がないとリフォームでの模様替えの際に制約条件となります。木造住宅では一階の柱がない場所にも2階の柱を立てることが出来る可変性が長所ですが、その際には2階の梁成が一旦2階の加重を受け止めてから一階に伝えるため、より大きな梁成が必要になります。

小屋組

屋根を構成する斜めになった部分を指します。軒桁は2階梁成と同様の考え方をします(2階梁成よりは支える荷重が少ない分小さくてすみます)。屋根の下地の部材を垂木といい、垂木を母屋で支え、母屋を小屋束が支え、小屋束を小屋梁が支え、軒桁に伝えます。
最上部の母屋を棟木といい、棟木を所定の場所に取り付けることを上棟(これを取り付ける日にお菓子や餅を振舞う習慣が昔はありました)といいます。現在では、工事費の中間金を払う節目のタイミングともなっています。